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病棟の違いによる空気感

まずお断りしておきますが、ここから書く文章は現在の病棟への不満じゃありません。
あらためて気がついたこと、確信を持ったことを書くことで、もっと医療者と患者・家族が理解できたら良いな、と思うので。

今回の入院は、痛みのコントロールをしながら放射線治療を受けるためのものです。
ある意味では切羽詰まった状態ではありませんでした。だから、入院時は肝胆膵外科、その後階(科が違う)を移動してリハビリ科、そして今肝胆膵外科に戻っています。
体の状態と治療で言えば、別にベッドが空いていればどこでも良かったのです。
ところが、この科によっての空気感は全く違っていましたね。

もちろん、科の人による特長も有るのでしょうが、リハビリ科はどちらかというと長期入院後、退院に向けてのリハビリ目的の患者さんばかりなので、基本的に患者や家族も「明るい」です。
ですが、肝胆膵外科の場合は、病気の種類も穏やかではない場合が多く、少なくとも「明るい」という感じではないですね。
看護師や医師がそれを察しているのでは無いと思いますが、基本的に「有名人と同じ態度」をとることが多いです。
つまり、通常会釈もそこそこに立ち止まる雰囲気はないし、どちらかというと話しかけられたくない感じ。

ここからが「おそらく」ということなんですが、
リハビリ科では、これから退院や完治の人が多いので、看護師や医師としても、話しかけられてもあまり深刻なことにはならず、明るい話題になることが多いんでしょうね。
だけど、肝胆膵の場合は、随分前にも書いたように、治療方法すら理解されていなかったり、現状が深刻だったりするので、短時間で深く話をすることが難しい場合が多いのでしょう。

忙しいからなのかも知れませんが、簡単に言えば「早く話を終わらせたい」感があるんです。
これだと、どちらにとってもあまり良い結果は生まれないですよね。
元々の患者・家族の期待値と、現在の医療の限界を知っている医療者との壁は、こんなところに現れてしまいます。
医師が「やってみなけりゃわからない」という治療も、全く違った印象で伝わってしまうでしょう。
それは看護師にしても使いたくない言葉だというのは知っています。だけど、詳しく説明するのも難しい。
そうすると、会話を避けるようになるのかも知れません。

で・・・・何が言いたいのか?
確かに、治療をする上で、プロである医師・看護師の方が丁寧に説明するのが正しいのは当然です。
だけど世間一般の誤解から理解の統一を図るのはかなり労力と時間がかかることです。
だから「それは、医療者の責任でしょ?」って言うのは簡単なんです。
それで「責任の所在」がハッキリしたところで、治らなかったり、不自由をしていて納得出来ますか?
そうじゃないですよね?
手っ取り早く、自習をした方が早く信頼関係を築くことが出来ると思うんですよ。
そういう取っ掛かりを病院では用意できると良いですよね。

今のままでは、がん治療は、慎重な承認が必要になって、なかなか進まないような気がします。
患者・家族と医療者お互いにとって不幸なことのように思います。

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プロフィール

FIT393

Author:FIT393
2014年の6月、妻が膵臓癌と診断されました。化学療法中に一旦はステージ4bの診断となりましたが、奇跡的に手術適応となり亜胃温存膵頭十二指腸切除をうけました
が、2017年8月再発が見つかり、2018年5月に3年11ヶ月の戦いは終結しました。
がんという病気が今までの印象と全く違っていたこと、医師との信頼関係など、当事者になって初めて知ったことを書いています。
全体の流れを見たい方は、カテゴリ「まずはじめに」をお読み下さい。

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