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5回目の洗浄細胞診の結果は

つづき・・・2016年10月26日の話です。
5回目の洗浄細胞診と内視鏡観察の日を迎えました。
慣れてしまっている入退院と手術ですが、痛みに慣れるわけではありません。
何回も、良い結果や悪い結果で感情を揺さぶられるのですから、回を重ねる毎に嫌な気持ちでこの日を迎えるようになっていました。
もちろん、本人だって頑張ってこの日を迎え、手術されるわけですが。

2~3時間で済むと言われながら、毎回プラス2時間なんてのは当たり前でした。
やはり、5時間かかって出てきた担当医が、僕の待っている食堂に来ました。
「あ、じゃ説明します」と付いていったら、廊下の途中で足を止めて話を始めました。

え?こんなところで? と思いましたが、結果を聞いて納得しました。

「洗浄細胞診はついに陰性になってくれました。もちろん、播種はありません」と。
「じゃ、ついに手術に行けるんですね!!」と言う僕に担当医は
「まぁ、それは主治医と話をしてですが、そうなるでしょうね」と、そっけなくもしかし慎重に言葉を選んで回答しました。
思わず僕は「ありがとうございます」と握手を求めてしまいました。
ついでに、すこし涙が溜まっていたかも知れません。
担当医も、そこではじめて喜んで「頑張りましたもんね。5回目ですからね」と。

この先生が担当すると知ってから、実はちょっとお願いをしていました。
というのは、一番悪い結果になった3回目の時、この先生が担当でした。
腹膜播種があったと言うことは、僕はその場では伝えられずに帰ってしまったのです。
先生が、朝、その事実を伝えていたようですが、この時のことを今回先生と話をしていました。

「先生、もし結果が悪かった場合は、やっぱり僕の口から言った方が良いんでしょうね」
「あ、じゃ僕から伝えましょうか?」
「いや、そういう意味じゃ無くて・・・なんていうか、この検査を重ねる毎に怖さが増してるんですよ」
「まぁ、5回目となると・・・私もあまり聞いたことが無いですね」
「良い結果だったらすぐにでも伝えられるんだけど、麻酔効いているうちに僕が聞いちゃうと、どうしても僕が伝えることになるんだよな」
「良い結果になればいいですね」

なので、結果を聞いた僕は「あ、もう麻酔醒めていますかね?」と担当医に聞きました。
「あ、もうお話しできる状態だと思いますよ」
「ありがとうございます、早速伝えてきます」

で、本人に
「がんばったね!洗浄細胞診も陰性だったようだよ!」と伝えました。
4人部屋の病室でしたが、ちょっと大きな声だったかも知れません。
そうしたら、本人がたどたどしく、こう答えました。

「う、ん、、、い、ま、せんせいにきいた、、、」

いやいやいやいや、先生、それは僕の仕事だってば(笑)
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プロフィール

FIT393

Author:FIT393
2014年の6月、妻が膵臓癌と診断されました。化学療法中に一旦はステージ4bの診断となりましたが、奇跡的に手術適応となり亜胃温存膵頭十二指腸切除をうけました
が、2017年8月再発が見つかり、2018年5月に3年11ヶ月の戦いは終結しました。
がんという病気が今までの印象と全く違っていたこと、医師との信頼関係など、当事者になって初めて知ったことを書いています。
全体の流れを見たい方は、カテゴリ「まずはじめに」をお読み下さい。

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