がん(膵臓癌)に出会って初めて判ったこと

家族がステージ4すい臓癌・手術不適から、手術にこぎつけた

手術

手術当日、朝早くから病室に向かいました。
今回は、かなり長時間の手術になるのは判っていたので、枕や毛布なども準備しました。
実際、どれだけ寝られるか?っていうと、かなり自信が無かったのですが、家族控え室という和室を使えるので用意しました。

今回の手術内容は、亜胃温存膵頭十二指腸切除術。
痛がっていた胆嚢ともおさらばです。胃の幽門付近、胆嚢、胆管、膵頭部、十二指腸を切り、若干の周辺神経・リンパの切除と血管の再建です。

おそらく、順調にいったとしても、10時間以上の手術です。
色々な話を総合すると、12~13時間らしい。
普通に椅子に座って待っているのは無理な時間です。

ただし、開腹後の迅速洗浄細胞診(おなかを開けた後、そこに生理食塩水を入れ、抽出し、顕微鏡で観察して幹細胞の浮遊の有無を確認する)で陽性で、腹膜播種があった場合、もしくは血管の再建が出来そうにない場合、もしくは・・・・と色々条件が付いて、ただ胆嚢摘出だけで閉腹。
こうなると、おそらく3~6時間で終了でしょう。

手術室には、担当看護師に付き添われて歩いて(途中エレベーターはありますが)向かいました。
ここから先は、本人は何度も歩ったところですが、僕は全く知らないところです。
空元気でしょうが、笑顔でハイタッチで手術室に向かいました。
ついに、この時を迎えました。

看護師は、そのあとICUに戻るので、その場所の説明をしていきました。
ですが、そんなことはどうでも良くて・・・
「どちらで待たれますか?」と言われたので、
「おそらく、家族待機室でしょうが、売店とかもウロウロするので、携帯に連絡下さい」
なんて、生意気な返事をします。

最初に向かったのは、まずは病室です。
同室の人に「送ってきたの?」言われたので、「はい、10時間以上掛かるでしょうが、掛かってくれないと困りますね」
なんて、事情が分かる者同士の会話をしました。
枕と毛布を抱えて、待機室に入り、勝手に暖房のスイッチ入れたりして、リラックスできるようにセッティングします。
そのあと、コンビニに行き食料を買い込み、朝食。
おそらく、このタイミングで呼ばれることは無いだろうと言うことで、少し眠ります。
目が覚めたのは11時過ぎだったでしょうか?まだ、3時間しか経っていません。

喉が渇いたので、またコンビニに行き飲み物確保。
ついでに、カットフルーツなども買ってきました。が、飲み物を飲むのが精一杯。
これから、7時間経過するまでが苦痛でした。
つまり、そこで呼ばれたり、先生が来た場合は、ガンは取れなかったと言うことになります。
待機室の前を誰かが歩く足音や、遠くの方で鳴っているナースステーションの電話呼び出し音が恐ろしくてたまりません。
寝ようにも寝られません。
6時間が過ぎたときに、トイレに出たときでした。
知り合いの看護師と目が合って、声を掛けてきました。
もちろん、手術後の呼び出しで無いことは分かっていましたが、面会時間ではないのにどうしたのかな?という感じでした。
「あれ?今日はどうしたんですか?」と聞かれたので
「今日、手術の日なんですよ」
「え?また検査?」
「いや、本番の」
「わー、大変だねー、ってか、おめでとう!」
「いや、まだわかんないからねー」
「執刀医は、○○先生かな?」
「そう」
「じゃ、大丈夫だよ」
なんて、根拠のない(?)励まされ方をしたりして・・・

7時間経っても、まだ安心できません。
何度も時計を睨みますが、なかなか針は進みません。
ついに、8時間経過。
もう、気持ち的には「あー、じゃあ、あとは○○先生、ゆっくりでいいから、思う存分やってください!」
って気持ちになりました。

途中、ちょっと寝ることが出来ましたが、1時間ぐらいかな?
内視鏡検査の家族の方が、一緒になって、少し喋っていました。
夕飯も再度コンビニで買って・・・だけど、どうしてもさっぱりしたものしか食べられませんでしたね。
カットフルーツ食べて・・・というところで、その家族の方は手術が終わったようで呼ばれていきました。
「頑張りましょうね」なんて言葉をかわしたと思います。

実際、ここまでで10時間ぐらい、あと何時間かかっても良い、って思ったのは本当です。
手術を成功させてもらいたいって言う気持ちもそうですが、待つ体制を整えていたっていうのも余裕あった理由でしょう。
結局、13時間過ぎた当たりで主治医が「あー、こちらでしたか」って入ってきました。
あと、どこにいけるんだ?とも思いましたが。

「癌は、摘出できました」
「あー、ありがとうございます」
「血管再建で、ちょっと流れが悪かったので、やり直しがありましたが、予定通りに出来ています。あと、今、縫合しているので、あと1時間ぐらいでICUに入ると思いますよ」と。
「先生、播種や転移は無かったって事ですよね?」
「ああ、大丈夫です」
「洗浄細胞診は?」
「マイナスでした」
ここではじめて、頭を下げて、握手を求めることが出来ました。

ここからの、1時間半は結構長かったように思います。
ICUの待合室でも、しばらく待たされ、一言二言・・・おそらく「がんばったね!うまくいったよ!」ぐらいしか言えなかったと思いますが、本人は認識できていたようでした。
結局家に着いたのは24時頃になっていました。
後で判ったのですが、麻酔管理時間は13時間40分となっていました。

入室してから、再開するまで、15時間ぐらいかかったことになります。
興奮して、なかなか寝られなかったことを良く覚えています。
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  1. 2016/11/24(木) 22:56:47|
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  3. | コメント:2

コメント

コメントありがとうございました。
まさに手術の日は家族は待つことしかできなく、看護師さんが来れば呼ばれるのではないかとビクビク、本当に長い一日でした。
術後の経過の記事もとても参考になりますし励みになります。支える家族も大変ですが頑張りすぎずに前へ進んでいきましょうね。
  1. 2017/02/09(木) 11:10:10 |
  2. URL |
  3. mirai #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

良くなっていくときは、割と頑張れちゃうんですよね。
テンション高いんでしょうか。あとで、すごく疲れを自覚して1日中寝ていたこともありました(笑)
頑張りましょうね。
  1. 2017/02/09(木) 20:19:40 |
  2. URL |
  3. FIT393 #-
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