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がん(膵臓癌)に出会って初めて判ったこと

家族がステージ4すい臓癌・手術不適から、手術にこぎつけた

記事感想「【膵臓がんをあきらめない】膵臓がんの根治は夢ではない~

【膵臓がんをあきらめない】膵臓がんの根治は夢ではない 手術ができるまで腫瘍を小さくする術前補助療法
この記事、これから5回の連載らしいですが、その1回目で感想を書くのはどうか?と思うんですが・・・・
でも、感じたこと。

僕らも手術不適から術前抗癌剤で手術適応になりました。(いわゆる、ボーダーラインやらコンバージョンのあたりです)
この記事を読むと、おそらく詳細を知っている人と、知らない人での印象は全く異なると思います。
実は僕らも、病院で詳細に説明を受けるまでは「小さくなったら手術をする」っていう印象を持っていました。
その印象は、おそらくドラマや知人の話からだと思います。
もしかすると、それらを聞いた時期の治療はそのようなものだったのかも知れません。
が、実際の「術前抗癌剤」というのは、そういう類ではないのです。

そもそも、癌の治療を「治癒」・・・つまり「寛解」を目指しているのが普通だとすれば、手術をする必要があります。
現代の医学では、寛解のためには外科的に腫瘍を取り除くことが唯一の寛解への道だからです。
ですが、病態によっては手術が「できない」という診断になる場合も多いです。
膵臓癌は特に発見が送れる場合が多いので「手術できない」ということは多いですね。

さて、ここで「手術ができない」という意味をよく考えてみましょう。
正確には「手術ができない」というのは、技術的な面も含めて「手術をしても患者に利益がない」という状態です。
取り切るだけではなくて、その後の再建が可能なのかどうか?
再建したとして回復可能なのかどうか?
合併症の対策は取れるのかどうか?
その後の生活は可能なのか?
転移・再発の可能性は低く見積もれるのか?
これら全ての可能性を考慮して、はじめて手術にGOサインが出されます。
決して「大きいので、小さくしてから切りましょう」ではないのです。

手術が出来ない場合も、出来る場合も、今は術前抗癌剤治療をする場合が多いようです。
転移・再発の可能性を低く出来るだろうからです。

で、特に知らなかったこと。
腹水細胞診断と内視鏡検査。
これは、癌の転移の可能性を探っているものです。

手術で「目に見える癌は取りきりました」となったとしても、腹膜や他臓器に小さな転移が見られる場合、もしくは腹水に癌細胞が浮遊して存在している場合、これらは早期転移・再発の可能性が非常に高いです。
順番としては、主腫瘍-血液・リンパ液・腹水-他臓器定着-成長-転移
ということです。
既にCTで転移しているのが見られる場合は、転移ルートが体に存在しているわけですから、手術しないのです。
正確には「手術できない」のとは違います。
目に見える(CTには写らない大きさ)微小転移を内視鏡で、さらに転移経路の腹水にがん細胞がないかどうかの検査。
これをクリアする必要があります。
**もっとも、これらを検査せずとも技術的に主腫瘍を取って、術後抗癌剤に懸けるという手もあるでしょう。それは、病院や医師の方針によります。

そうすると、「手術ができない」原因としての腫瘍の大きさの他にも、もっと大きな転移・再発の可能性を防げる状態にするために、抗癌剤治療の目標は向けられるわけです。
流れとしては・・・
手術が出来る場合「術前抗癌剤治療」
手術が出来ない場合は、どちらにせよ抗癌剤治療。そして、あわよくばコンバージョンになって、結果的に「術前抗癌剤治療」
そう考えると、僕の印象としては、全てが術前抗癌剤治療の選択になるんだよな・・・っていう気もするんですよね。


なので、「手術ができない」というのは、この記事を読んだ限りは
「大きくても、転移していても、ブラック・ジャックのような名医だったら手術できるだろう」と考えてしまいますが
正確には、ブラック・ジャックでなくとも手術は可能だとしても、それはその後に何の利益にもならないということで「手術しない」のですね。

ここらへんを、詳しく説明しようとすると、実は大変な労力がかかるんでしょう。
だけど、それはやはり余り知られていないことです。
よって、患者・家族がそれを理解したところで、他人に説明するのが面倒になる。
もしくは、他人はそれを知らずに話をしてくる・・・・
面倒なので話をしない。。。。となって、孤立していくんです。
「名医を知っている、あの先生なら手術をしてくれる」とか言われると、すごく面倒になるでしょう。

だけど、これは、病院にとってもやっかいな認識のズレですよね。
医師や病院が考えている状況と、本人・家族が認識している状況が違っていて、治療は誤解の元に成り立ってしまっている。
もちろん、誤解だろうと何だろうと、とっとと治るならそれも大きな問題じゃないんだけど。
大抵は、長い治療期間の不安・不信の原因になっちゃうんですよね。
そうすると、医療者側だって、冒険できない。。。積極的な治療の提案が出来ない、ってなってしまう。

せっかくの記事だから、誤解の無いような記事になって欲しいな・・・と思うんです。
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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

  1. 2018/12/11(火) 17:35:37|
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