がん(膵臓癌)に出会って初めて判ったこと

家族がステージ4すい臓癌・手術不適から、手術にこぎつけた

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“最先端”がん治療トラブル

亡くなったあとのことや、感想などもたくさん書きたいのですが、どこから書いていいか判らず・・・
ちょっと時間がかかるかも知れません。

で、昨日のNHK クローズアップ現代 “最先端”がん治療トラブル ですが、
さまざまなところで頷かされる内容でした。

番組内容を簡単に言えば、
「標準治療ではなく、自由診療となる治療に高額な費用を払っても頼ってしまうのか?」といった内容でした。

記憶から書いていきますから、勘違いや、記憶漏れがあるかも知れません。
まず、この番組では、「最先端と言われる治療」を「あまり勧められない的」には扱っているのですが、決定的な失態(表現されていなかったこと)があります。
それは、一番最後に書くこととしますが、その「失態」部分こそが、この問題の一番大事な点だと思うんです。

いわゆる「インチキ療法」などの良くある言い回しについては、良く描かれていたと思います。
例えば「日本ではじめて認められた」とか「これで治ります」とか。
そして、そこに辿り着いてしまう手順が、インターネットである点も見逃せません。
今回の例では、若い息子さんがネットで情報を探したとのことですが、ここに大きく頷く点がありました。
最近の学生が「ネットがなければ宿題が出来ない」と言っていると聞いたことがあるからです。
つまり、彼らにとってネットの情報は、簡単で単純な宝探しと同じで、疑いの余地が入っていないというものです。
ネット詐欺が無くならない理由も分かります。
教育課程で「○○は、××だから、○○である」という一方通行の解釈を教えるだけとなっていることは、事実であるかどうかの検証過程をすっ飛ばした習慣を植え付けます。
そして、その情報が「正しい情報」だったとしても、尊いものだとは思わずに、いとも簡単に手に入るモノだと思いこんでいます。
音楽や映像の不正視聴が減らないのも、同じところが原因かも知れませんね。

次に、医師とのコミュニケーション不足。
実際に、僕らもその信頼関係を気付くのには相当な苦労をしました。
僕らが医師を理解しているかどうか?というものと、信じているのか?というものと、言うことを聞くのか?というものは、似ているようで違います。
そして、その医師に「見放されないようにしたい」という気持ちは、医師に質問することすら遠慮する原因にもなっています。

「大丈夫ですよ」と言えない医師。それはその通りです。がんに「大丈夫」は余り存在しないからです。
だからといって、全て「判らない」と答えるのは不誠実です。
どこまで判っていて、どこからが不明瞭なのか?
これを理解するには、患者側も「治る・治らない」だけの視点から離れる勇気が必要です。
しかし、現実の医療現場には丁寧に説明する時間が無い、患者・家族の理解度との乖離、これらが大きな隔たりを作っています。
その点、アメリカでの取り組みは「なるほど」と思えるものでした。
説明専門スタッフというのは、患者の細かな気持ちもくみ取れます。これは、がん相談サロンなどとはちょっと意味合いが違うなと思いました。

これら、現代の日本のがん治療に於ける問題点・・・・これに対して、あたかも「標準治療が答え」という感じの番組の印象でしたが、僕はここに番組構成的に「決定的な失態」があると思いました。
それは、「標準治療は、多数の集計から、一番効くだろうと思われる治療ではあるが、全ての人に必ず効く治療では無く、その確率は低い場合は3割にも満たない」という点を言わなかったところです。
これを言って、さらに自由診療に対して「国が医療費として負担していないのは、今のところ、多数にとって効果があると証明されていないからだ」と続けて欲しかった。
そして、「どの治療からはじめるのかを選ぶのかは簡単では無いが、確率の高い治療からはじめた方が良い。そうすると、保険診療が最初に来て、医療費の点でも負担が少なくなる」と続けて欲しかったんです。

僕らも、何度か樹状細胞ワクチンなどに興味を持ったことがありました。
ですがその時に、その都度、保険診療で出来る治療との比較が出来たんです。
だから、よく僕が例えで使う「代打で桑田を使う」必要は無かったんです。
そして亡くなるまで、その治療は僕らにとって「不満」ではありませんでした。

標準治療は、万能ではありません。だけど、その他の自由診療は、さらに成績予測が不明です。
もしかしたら、あなたにとっては、その自由診療の方が圧倒的に良い結果になるかも知れません。
それは、わかりません。
何を根拠に治療を選ぶのか?そして、その確度は?そして、覚悟は?
こういった患者・家族の決断が求められているわけです。


長くなりました。
そんな感想です。

みなさんは、いかがだったでしょうか?
僕は、この番組を見て、「ああ、僕らと、担当医師・看護師は、うまくやれたんだな」と安心したのが本音です。



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テーマ: - ジャンル:心と身体

  1. 2018/06/06(水) 21:33:14|
  2. 現在進行形
  3. | コメント:2

コメント

納得です

医療は不確実だから、標準治療にも限界があり、それが効かなくなったらどうするか。
代替医療は「当たりくじ」の入っているものから、まったくないものまで千差万別です。
少なくともいくらかは「当たりくじ」が入っているものを選ぶ、そのためにも患者は情報を集めて勉強することが大事だと思う番組でした。
  1. 2018/06/07(木) 08:59:44 |
  2. URL |
  3. キノシタ #2NU31nKA
  4. [ 編集 ]

Re: 納得です

コメントありがとうございます。
医療は確率論に近いものがあって、修理とは根本的に違いますよね。
この番組で、標準治療の限界も語っていたら、大絶賛だったのですが、そこが惜しいです。
・・・というよりも、
この番組は、僕らの戦いの答え合わせのようなものでもあったんですけどね(^^;
  1. 2018/06/07(木) 11:10:18 |
  2. URL |
  3. FIT393 #-
  4. [ 編集 ]

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