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がん(膵臓癌)に出会って初めて判ったこと

家族がステージ4すい臓癌・手術不適から、手術にこぎつけた

転移

3月23日の外来です。
この週の月曜日まで入院していたので、殆どメインはCTと今後の治療についてでした。
が、CTでの結果は、肝臓に転移有り。脾臓付近に腹水が僅かに見られるというものでした。
よって、医師の判断としては、積極的な治療よりも体力と体調の維持をメインに考えていたようです。

で、たまたまその時、本人がどうしてもトイレに行きたくなってしまい、診察室には医師と僕だけになりました。

僕はこんな感じのことを言いました。
「この画像の状況や、これまで見聞きした再発の患者さん達の経過、今の生活(活動)状況を考えると、積極的な治療が出来ないことも、治療で劇的に良い方向に行くことも難しいと言うことは理解しています。下手に無理な治療をした結果、がっくりと体力が下がってしまう恐れがあることも理解しています。ただ、本人も僕も、体力・体調維持が優先とはいえ、再発後の治療が充分だったとは感じていません。むしろ本人としては、先日の入院の際には、もう退院できないんだろうなという思いすらありましたが、その時何度か「体調維持して、次の治療をしましょうね」と言われたことに希望を持っています。今のままでは、なんとなく悪い方向ばかりに進んでいて気持ちが落ちてきてしまっています。何か、気持ちが上がるような、治療的な見通しなどを話して頂けないでしょうか?」
こんな感じだったと思います。

先生も僕も、トイレから帰ってくるのがいつなのか、急いで核心部分だけを話したような気がします。

それをまとめると、病状的には楽観できるものでは無いこと。
(もちろん、膵癌の術後再発・転移がいいはずはないですので、、、、が、ここでは省略します)
体力の低下だけは避けた方が良いと言うこと。
、でした。

丁度その時に、本人が戻ってきました。
主治医が、次回の診療予約を入れました。
痛みの絡みもあるから緩和外来も受けるように、と。同日に、肝胆膵の外来の予約。

なので、本人に対しては、途中経過的CTな外来ということで、診察室を出ました。

困ったことになった。。。
この緩和外来の予約は、本当に痛み止めの処方に関してだけの意味だろうか?
それとも、その後の緩和入院に関しての意味合いもあるのだろうか?

ロビーに降りて、本人は椅子に座らせて休ませて、僕が会計を済ませます。
会計時に、次回診療の予約表が出てくるのですが、そこに書かれていたのは
「緩和外来 入棟説明」だけでした。
すぐさま、窓口で「入棟説明ってのを消して欲しい、それと、肝胆膵の予約が入っているはずだから確認して欲しい」と。
これは、そのとおりやってもらえましたが、ここからどうするか?

本人は、状況が芳しくないことは判っていても、充分な治療をされたとは感じておらず、僅かでも長く生きたいと思っています。
その状況で、主治医からはっきりとした説明も無く、緩和入棟の説明をされるのは、混乱・不信・不安になるのは目に見えています。

おそらく、緩和病棟に入院することになる場合、空きが無いことも予想されるので早めの手続きが有る方が良いのは判りますが、これは終末も終末の話ですから、いきなりその話をされるのはかわいそうです。

次の週の月曜から、僕はちょっと忙しくなりました。

転移という現実、腹水、余命、こんなことを悲しんでいる場合ではなくなったのです。
しかも、予期せず初めてのダブルスタンダードになってしまったのです。



**記事の日付をアップした2018/04/17 から、実際の日付に変更しました。**
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