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がん(膵臓癌)に出会って初めて判ったこと

家族がステージ4すい臓癌・手術不適から、手術にこぎつけた

後悔していること

タイトルには「後悔していること」と書いてありますが、実はそんなに多くないんです。
例えば、治療に関してはほぼ満足で、100点満点で言えば90点。
残りの10点なんて、もし文章にしたら大げさになるけれども、
それでもそんなことは全体のごくごく一部。

あ、そういえば、エンディングノートが見つからないってのは「まさかの事態」なんだけどね。

で、じゃあなんでタイトルが「後悔していること」なのか?

昨日、賛否両論の国民的テレビ企画、ありましたよね?
今年はマラソンじゃなくてトライアスロンやったヤツ。。。

去年も、チラチラと見ていたハズなんです。
カミさんも一緒に。
再発が見つかった直後だったから、たぶん、力をもらうと言うよりもさらに絶望を感じたり複雑な気持ちだったと思う。
僕も、それまでの数年間で
「こんなに苦しんでいるカミさんを助けて欲しい」的な感じで見ていたんだと思います。
だけど、今年は、ちょっと違った気持ちで見てしまいました。

僕は、闘病中の4年間、カミさんに出来るだけのことをしてきたつもりでした。
だけど、今思うと、それはちょっと違っていたようにも思います。

例えば、カミさんがイカを好きだったなんて、亡くなる直前に知りました。
同時に「おひたし」が嫌いだったこともその時に知りました。
もっとたくさん、一緒の時間を作ってあげられるはずでした。
それは旅行とか大げさなものではなく、近所の買い物とか、一緒に過ごす時間。
もっとたくさん、笑わしてあげられるはずでした。
もっとたくさん、安心させてあげられるはずでした。
そんな小さな事が、もっともっとたくさんできたんじゃないか?と。

テレビで夢を叶える企画に嫉妬するほど大きな事じゃなくて、
もっと小さな事(すら)をやってあげられなかったのかな?と。

彼女は1年前、手術が終わってから僕にこう言いました。
「あなたは、私のヒーローだよ。私が困ったときに、なんでも解決してくれたよ」と。
いやいやいやいや、そんなんじゃないよね。
もっともっと手軽な小さな幸せを、もうちょっと増やしてあげられたはずだから。

ヒーローは、その小さな後悔に躓いて、今でも泣き出しそうなときがあります。

これを読んでいるあなたは、ヒーローになってください。
小さな喜びを、小さな想いを、できるだけたくさん伝えてください。
大きな夢を追いかけるのと同時に、小さな幸せの積み重ねを忘れないでください。

テーマ:健康で元気に暮らすために - ジャンル:心と身体

  1. 2018/08/27(月) 22:46:59|
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膵臓癌に対しての心構え

また1ヶ月経ってしまって広告配信になっちゃったので・・・・

先月、隣の県で開催された市民講座「膵がんを知ろう!」に行ってきました。
理由は2つありました。1つは、僕らの治療選択の答え合わせ。
もうひとつの方が大きい理由だったのですが、講師が通っていた病院の肝胆膵の教授と、最初に見てもらった病院からお世話になった先生だったからです。

最初に見てもらった先生・・・これちょっとややこしいんだけど、
http://fit393.blog.fc2.com/blog-entry-18.html
この時の先生です。この先生に出会わなければ、長く治療を続ける気になったかどうか・・・

で、内容については、非常に判りやすく、膵臓癌の基本的なことは全て理解できる内容でした。

それと、昨日だったかな?NHKの番組でも膵臓癌について解説していました。
https://www.nhk.or.jp/kenko/disease-375/
(あ、ここにもその教授が出ている)
これも、膵臓癌について、非常に判りやすい番組でした。

が・・・・・
これでいいのかな?とも思っちゃったんです。

膵臓癌を知っているということと、病気に臨む患者・家族の立ち位置ってちょっと違うと思うんですよ。
例えば、両方とも治療に関しては「手術できる場合」と「手術できない場合」について解説しています。
が、「なぜ手術が出来ないのか?」ということは、詳しく解説されていません。

僕らも最初は、技術的に困難なのか?とか、上手な先生だったら切れるんじゃないか?とか思っていましたから。
全く違う理屈なんですけどね。
そうすると、この誤解がある場合には、抗癌剤治療をやって手術を目指した場合に「小さくなってくれれば手術できる」と思ってしまう。
もっとたくさんの理屈があるわけです。
過去記事にたくさん書いてますが、
・(当然)技術的に切除可能なのかどうか?
・技術的に可能だとして、転移の可能性は低く抑えられるのか?
・転移とはどういう意味なのか?
・体力的に手術・術後を乗り越えられるのか?
・体力回復が遅い場合、術後化学療法ができるのか?
・再発の可能性がある場合、それまでに他の治療が出来る程の体力回復が望めるのか?
これら全てのことをクリアして、はじめて手術に臨むわけです。

また、残念ながら、完治を望めない場合に、どのようにして余命を寿命に近づけるのか?
といった心構えについては、その目標自体は隠されてしまいがちです。

そして、こうやって書いてみると、これは膵臓癌だけではなく全ての癌、難病の治療への心構えのようにも思えます。
病気の知識があっても、いざ当事者になったときの対処方法は、殆ど知られていません。
だから、当事者やその家族は、自分たちがそうであったように他人に癌のことを話さなくなってしまいます。
孤立していくんです。
ここをどうやったらサポートしていけるのか?

ただ、これだけは言えます。
今すぐ完治しなくとも、とにかく長く健康体で生きることに努力しましょう。
現在医学の進歩のスピードは凄まじいです。

僕らは、遺伝子検査を出来なかったことは残念ですが、アブラキサンが承認されたことによって劇的に良い方向に向かいました。
僕らが残念がっているのと同じように、この薬が承認される前に亡くなった方は残念に思っているでしょう。
だから、治療の最大のコツは、まずは体力を付けて長く生きることです。

テーマ: - ジャンル:心と身体

  1. 2018/08/17(金) 11:48:11|
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