がん(膵臓癌)に出会って初めて判ったこと

家族がステージ4すい臓癌・手術不適から、手術にこぎつけた

入院二日目以降

火曜日(入院2日目)、朝に病棟から電話が来ました。

「夜、トイレに起きるのが大変そうだったので、個室に移って頂くのはいかがですか?」と。

個室には長所と短所があります。
一番の長所は、話し声なども含めて余り回りに気を遣うことがない点です。
そして、トイレの空き状況のチェックも必要ないです。これ重要。
具合が悪いときに、トイレに行こうと思って立ち上がって移動したものの、使われていたら大変です。
特に、以前あったのですが、下痢などがひどい場合は、トイレを占有したくなるほどですから。

短所は、なんと言っても追加料金です。これは、保険診療には含まれません。
単純に現金で追加料金がかかってきます。
大学病院の追加料金は安い部類ではありません。どちらかというと高いです。

ですが、これが保険診療に入る場合があります。
それは医師が診療上必要と認めた場合、です。つまり、簡単に言うと病院都合での個室入院は患者負担の自由診療部分にはならないんです。
それで単刀直入に聞きました。
「追加料金が心配なんですよ」と。
すると、病院都合ということになるようだったので、あとは本人がどう希望するかと言うことで移動して頂いて結構ですと答えました。
本人は、やっぱりそれを心配していたらしく「四人部屋で良いです」と言っていたようですが、結局は個室に移ることになりました。

病院の都合としては、上記のようなものはありましたが、本当にそれだけだったのかな?と思い、後で確認してみると、やはり別の要素があったみたいです。
一つは、精神状態が不安定だったようで、四人部屋の廊下側で、窓が無かったために圧迫感を感じて眠れなかったこと。そして、薬剤が管理されたことによって、自分の自由に痛み止めや導眠剤が飲めなかったことでナースコール連発になっていたようでした。
僕が導眠剤のブロチゾラムをやめた方が良いと言っていたことも影響はしていたようですが。

本人は、あまりそのことを覚えていないようでした。
そして思いのほか元気になっていて、筋力・体力の低下はあっても、かなり活動的で言葉数も多く、通常会話にほぼ戻っていました。
食事も1/3は食べているようでした。

木曜日に主治医から、今後の治療の説明がある、とのことでかなり緊張・不安はあったようですが、こんなに回復するの?というのが率直な気持ちでした。

--
水曜日、さらに元気になります。
話している内容も、単純な会話では無く、前日の出来事を時間軸に沿って説明することが出来ています。
つまり「今日、○○先生と××の話をしたよ」という単純な過去の話では無くて、
「今日、○○先生と、月曜の××の話をこんな風に説明して、その時こう思って・・・」という感じの2つの時間軸についての話も出来ています。
食事量も1/2にまでなっているので、無理して食べているんじゃないか?とすら思うほどでした。
ただ、無理に食べていれば、吐いたり腹痛になったりしますが、それはありません。
本当に食欲が戻ってきているようで、回診の先生も驚いたようでした。
そして、看護師と一緒に自動販売機まで行って飲み物を買ってきたていうのです。
どこまで本当なのか?とすら思いましたが、確かに僕が買ってきた覚えの無いボトルが置いてあり、病衣のポケットから小銭を取り出していました。
この状況を見て、翌日(木曜)の主治医の説明が、食い違いが無ければ良いな、とすら思ったぐらいですから。

というのは、主治医からの説明(インフォームドコンセント=IC)の約束時は、火曜の午前中。
体調がまだそんなに良くない状況でしたから。その状況前提で話をされるのは嫌だな・・・という感じだったのです。

僕としては、「退院できないなんて言われたけど、少なくとも外出・外泊ぐらいは出来るだろう」と思っていました。

テーマ:入院&通院 - ジャンル:心と身体

  1. 2018/05/21(月) 09:22:57|
  2. 現在進行形
  3. | コメント:0

17回目の入院

結局入院しました。
ココまでの経緯は・・・・
・4月末での低容量抗癌剤後、体調が悪くなる
・食欲が無く寝てばかりいる状況
・抗癌剤後の二週間後の外来診察には行けなかった
・月曜の受診を約束する
・おそらく入院しなければいけない
・もしかすると、退院は出来ないかも知れない

こんな状況でした。
受診(入院)は月曜なので日曜のことを書きます。

日曜、こんな状況にもかかわらず、僕は仕事に出るために本人を一人おいて行かなければなりませんでした。
たまたま、土曜の夜、23時にオキシコドン服用と同時にブロチゾラムを飲むのが通常でしたが、この日、体を起こしたのが22時過ぎ。
本人はもうオキシコドンは飲んでしまいたいという。で、ブロチゾラムは後にすると言いました。
これはラッキーと思いました。その通り、ブロチゾラムを飲まずに朝を迎えることになったのです。

思った通り、朝の意識はしっかりしています。
いざとなった場合の話をしながら、家を出ます。
結果としては、昼の薬もきちんと飲めて、帰ったときには表情も割とある状態で会話が可能でした。
「会話が可能」というのは大げさかも知れませんが、質問に「はい・いいえ」出しか答えられない状況が続き、その他の時間は眠っているというのは、会話とは言えないですよね?
明日の入院に向けて、準備するモノをバッグに詰めながら、思いました。
「ここまでの10日ほどは、本当に寂しかったな」と。

月曜に向けて、本当はブロチゾラムを飲んで欲しくないのですが、絶対に飲むと言って譲りません。
僕も薬の専門家ではないし、それで苦しませたくもないので、不安はありましたが飲ませることにしました。
が・・・やっぱり、飲んでからしばらくすると、ちょっと変なことを言いだしはじめる・・・
後悔しますが、もう仕方がありません。明日、病院行きを拒否しないでくれればそれで。

翌、月曜、やっぱり朝はなかなか起きられません。
ただ、病院側は外来と言っても入院前提のことですから、最初から処置室のベッドを開けて待ってくれています。
こちらは、行く直前に電話をすれば良いだけですから、採血の時間余裕を考えることもありませんでした。

何とか準備をさせて、、、、と、思ったのですが、よくよく考えると、入院前提なので、わざわざ着替える必要も無く。
ウィッグすら付けずに(あ、帽子はかぶりましたよ)車に乗せました。
途中、「今日は点滴したら帰るよ」とか「帰りにあそこでかき氷食べようね」とか言っていましたが、病院に着くなりベッドに横になりました。
結局病院に着いたのはお昼直前という微妙なタイミングでした。

当日の医師は、主治医ではありませんが状況は知っていて「この体調を戻すために入院してはいかがですか?」聞いてきました。
すると「ええ、一週間ぐらい入院させてください」と答えるんですよ。
こっちがビックリしましたが、本当に一週間で済むのか?という心配もありました。
とにかく、点滴の継続は出来るようになったのを安心はしました。

病室では特におかしな事は無かったのですが、いろいろ準備している間に看護師やら何やらと色々と打ち合わせ。
どうもやはり退院を目指すのは、そう簡単では無いような感じ。
罪悪感がどんどん大きくなります。
しかし、点滴の効果なのか、入院の安心感なのか、口数が多くなっていったのに気がつきました。
え?ここ数日で一番喋っていないか?
そうこうしている間に、夕食の時間になりました。
通常食が用意されたのですが、食べられるはずも無く・・・・と、思っていたのですが、急に起き上がって「ご飯食べる」と。
しかも、レタスのサラダから食べ始めたのです。
え?????
今まで、食物繊維を採ったときは、胃腸が痛む感じがすると言うことで避けていたはずなのに?
で、結局、サラダ半分と、イタリアンオムレツを半分、おひたしを半分食べてしまいました。
半信半疑どころか、信じられないというのが正直な気持ちでした。

その状況で、面会時間が過ぎたのでとりあえず帰りましたが、僕が安心しているのとは裏腹で、いろいろな事が起きていたようだったのです。

テーマ:入院&通院 - ジャンル:心と身体

  1. 2018/05/18(金) 23:31:49|
  2. 現在進行形
  3. | コメント:0

外来拒否

あ、最初にお断りしておきますが、拒否したのは外来側では無く、本人のほうです(^^;

前日に、外来の時間予定を確認して逆算して起きる時間を話し合いました。
11時に外来予約ですから、その1時間前には採血が行われている必要がありました。
ということは、渋滞も考慮して7時過ぎには本人を起こしておかなければなりません。

ところが、その時間に声を掛けても、なかなか動こうとしません。
いつもの虚脱感と眠気が同時に存在している感じです。
「もう少し寝たい」
これは仕方が無いと思いながらも、昨晩ブロチゾラムを飲ませたことを後悔していました。
本人にとっては薬は大事なお守りだったのです。
どうしても飲むと言って聞かないので、朝きちんと起きてね、といいながら飲ませたのでした。
が、やっぱり、薬の効果のほうが勝っちゃったようで・・・・

着替えをさせないとして、遅くとも、9時には家を出たかったのですが、全然起きてくれません。
そして「今日は具合が悪いから病院行かない」と・・・・

健常時だったら笑い話のような話ですがこれが事実です。
とにかく病院に電話することにします。

外来の看護師さんは、病状を一番深刻な場合として対処を考えてくれているので(元気に外来に行っても、ベッドで横になることを勧めてくれますから)
「本人が来たくない場合は、それでも構わないですよ。今日来られる場合は、お電話頂ければ良いですよ」と言ってくれます。
ただそれも、さすがにお昼過ぎには決断しなきゃダメでしょうね。
なかなか起きようとしません。
もうタイムリミットだと思い、本人に確認しました。
「今日(金曜)病院に行かないと、月曜まで外来受診は出来なくなるよ。もちろん、急変したら救急車呼ぶけど。だけど、僕の気持ちとしては、今首に縄付けてでも連れて行くべきか、救急車呼んでも連れて行くべきか、まだ迷っている。二日間病院に行かなかったことを後悔するんじゃないかと、怖いと思っている。だから、月曜は必ず病院に行くことを約束して欲しい」と。

本人は「わかった。月曜は必ず行く」と言いました。

もちろん、これは子供がおもちゃを買ってもらいたいときの言い訳と同じで「明日から必ず勉強するよ」みたいなものだということは判っていました。
だけど、それを咎めて無理矢理連れて行くことが出来なかった理由がもうひとつありました。
それは、看護師から聞いていた言葉で「今回入院したら、退院できないかも知れない」といった病状の見立てです。

僕はそのことを聞いてしまっているので、それを知らんぷりして病院に連れて行って、その通り入院になるのは避けたかったんです。
だから「わかった。月曜に病院に行こうね。だけど、おそらく今回は体調回復するまでの入院にはなると思うよ」とまでは伝えました。
本人はそれに対して「わかった」と答えました。

実は、日曜に僕は日中別の仕事のために外出しなければいけなかったので、それも心配だったのですが仕方がありません。

外来に再度電話して、月曜に伺いたい旨を伝えました。

外来拒否

テーマ:病気と付き合いながらの生活 - ジャンル:心と身体

  1. 2018/05/12(土) 10:57:42|
  2. 現在進行形
  3. | コメント:0

絶不調

4月の末に2度目の化学療法後、徐々に体調悪化が始まりました。
当日も、翌日も、いつも通りの量ではありませんが、ケーキもお菓子もご飯も普通通り食べていました。
4月30日の振替休日、疲れも溜まっていたようで外出すること無くずっと寝ていました。
翌日5月1日から、本人的にはいつもの痛みと、怠さがあるようで「とにかく不調」という感じでした。
このようなことはいつものことなので、あまり気にも留めませんでした。
5月2日になっても状況は余り変わらず。食事の量が徐々に減ってきています。寝ている時間はかなり長くなってきました。
うどんなら食べるかな?と言うので、肉とほうれん草とうどんを買ってきて鍋で煮込みましたが、小さい器1つぐらいしか食べられませんでした。
おそば食べたいというので、ゆでて天ぷらとかまぼこを載せて出してみましたが、これも小さい器一つでやめてしまいました。
週が明けて、寝ている時間が長くなり、食事は殆ど取っていません。

食事をしていない理由は、吐き気とか痛みが原因では無く、単に食欲が無いような感じです。
だけど、テレビで見るおいしそうな蟹クリームパスタを「食べてみたい」と言ってみたり、かき氷の映像が流れると「食べたい」と言ってみたりもします。実際は食べないのですが・・・

この時点では、僕はこう考えていました。
・食事をしていないので、食後服用薬を飲んでいない。胃腸系の薬は良いとしてもエチゾラムを飲んでいないので気分も下がっている
・場合によっては怒りっぽいときもあるのは、エチゾラムで改善できるだろう
・抗癌剤によって痛みが僅かに減っている可能性があり、オキシコンチン系が過多になってはいないか?
・栄養不足によって、内臓の機能が低下していて、代謝が悪く、麻薬系の薬の副作用が出ているのではないか?
・寝る直前に服用するブロチゾラムは、せん妄の大きな原因ではないだろうか?
・予約外で受診すると、救急扱いになって即入院を勧められてしまうのではないか?

本人的にも、かなり体が衰弱している自覚はあるでしょうし、せん妄(色々考えられない、と表現していました)も自覚しているので受診をしようか何度か迷っていたようですが、いつものように「おそらくしばらくしたら治るから」と答えていたので、僕としても強く受診させることは出来ませんでした。
前回から2週間後となる「通常予約の受診日」が早く来てくれればいいな、と思っていました。

ところが、その受診日になったら「今日は病院に行かない、この体調では行けない」と言い出したのです。



絶不調

テーマ:病気と付き合いながらの生活 - ジャンル:心と身体

  1. 2018/05/11(金) 11:05:19|
  2. 現在進行形
  3. | コメント:0

FC2Ad