FC2ブログ

がん(膵臓癌)に出会って初めて判ったこと

家族がステージ4すい臓癌・手術不適から、手術にこぎつけた

大学病院へ

その大学病院からヘルプできている先生の話では、今の病院よりもこんなところが優れている、とのこと。
・膵臓がんの治療症例・手術数がかなり多いということ。
・病状や病勢によっては他の専門科に受診する必要があるが、大学病院ではその連携が取りやすいこと
・技術的にも優れていること
・結果的に、膵臓がんの治療の際は、自分たち大学病院からの医師によっておこなわれること

これは、ここの文章では非常に判りやすく書いていますが、実際はもうちょっと現在の病院に配慮した言い方でした。
それはそうですよね。あからさまに、ヘルプできた医師が、その病院を悪く言っているみたいになっちゃいますから。

ですから、意味を確認しながら説明を聞きました。
そして、「この件は、今の主治医は知っていますか?」と質問しました。
すると「知っています。結構な数の患者さんも転院していますし」と。

ここまで聞けば、転院しない理由はあまりありませんでした。
まぁ通院の場合に、近いか遠いかぐらいのことでしょうか?
その場では返答せずに、「じゃ、返事は、明日、主治医にします」と答えました。
やっぱり、ここは慎重にならないと、と咄嗟にそう答えました。

相談して出てきた答えは、当然「転院しよう」というものでした。
翌日、主治医に話したところ、快諾してくれました。
まぁ「一応、手術日の予約もしたんですけどね」的なことも言われましたが。
笑いながら「それはいつ頃だったんですか?」と聞いたところ
主治医は「来月末」って。

実は、このやりとりが後にちょっとした騒動の原因になります。
だけど、結果的にはその騒動はその後の治療に大きく役に立ったと思っています。
それが「知らなかったこと」の1つでした。

1週間ぐらい空けて、大学病院に検査入院しました。
ヘルプで来ていた医師は、今度は主治医です。
元の総合病院の結果は、もちろんこの医師は全て知っているのですが、一応全部の検査をやり直す、と。
いつもにこにこしていて温和な先生です。僕よりも1廻りぐらい若い先生でしょうか?

この時点では、既に元の総合病院の先生やら、この先生やら、症例数など全てネットで漁っていました。
その差は大きかったので、ある程度の信頼をしていました。
何よりも前出の「技術が優れている」という部分に、画像診断のこともありましたので、再検査について疑問を持っていませんでした。
(実際に、あとで見せられたCTの画像差に驚いたぐらいでしたから)
ここは、割と盲点でしたね。
例えば、手術の技術のように人のファクターが大きいものは、「差がある」というのは判りやすいです。
だけど診断装置や、その結果を基に所見を述べる医師の技量は判りにくいです。
比べることなく、その病院での結果が、他の病院で大きく変わるとは思っていませんでした。

もちろん、膵臓がんが、膵臓がんではないという診断になるかどうか?と言う話ではないのですが、手術の検討をするにも治療の効果判定をするにも診断はその第一歩ですから。
そうして、再度の生検とCT MRI などを次々とやっていきました。
もちろん、その検査によって「膵臓がん」が「膵炎」などに変わるとは思っていません。
ある意味では「これからお世話になります。よろしくおねがいします。」の儀式のような気持ちでしょうか?

胆嚢炎の症状は、ステントが入ったことで劇的に改善しており、食事も全く問題ありません。
痛みもなく、医者に言われなければ、健康体と同じです。
一旦退院して、次の指示を待っている間もそんなに悲観的ではありませんでした。
この時点では、前の主治医の「来月末の手術」というのが頭に残っていたからです。

ところが、大学病院からはその後連絡が無く「来月末」という日が段々と近付いてきています。
これは、こっちから連絡しなきゃいけないかな?とイライラしていたところに大学病院の担当科の別の医師から電話が入りました。

「今月末、検査をしたいので入院して下さい」

「え?検査?手術じゃないんですか?」

[http://sick.blogmura.com/ranking_pv.html にほんブログ村 病気ブログ]
[http://sick.blogmura.com/pancreaticcancer/ranking_pv.html にほんブログ村 すい臓がん]
[http://sick.blogmura.com/nursing/ranking_pv.html にほんブログ村 家族の病気・看病]
  1. 2014/07/28(月) 16:08:37|
  2. 過去記事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

診断確定まで(2)

じゃ、簡単に。・・・なんて書いておきながら、全然終わらなかったですね。(^^;

そして、ステント留置3日後、腫瘍の診断確定のために生体検査をする、と。

つまり小さな針を刺して、膵臓の腫瘍の細胞を採取して良性なのか悪性なのかを診断する、と。
結果は、悪性腫瘍。
膵頭部癌と診断が確定されました。

ですが僕らは楽観的で居ました。
それは、来月中には手術で腫瘍を摘出する予定と言われていたからです。
主治医の説明によると、CTから見て、血管への巻き込みもあるが取り切れるだろう、と。
ステントの効果も出ていて、非常に体も楽になっていました。
たぶん、良い情報だけを取り込みたいという心理だったのでしょう。

この時点では、僕らはがんのことを殆ど知りませんでした。
悪いところをとっとと取ってしまう、という非常に簡単な考え方です。
転移や再発という言葉は知っています。抗癌剤という言葉も知っています。
だけど「手術できるんでしょ?」という安易な考え方。

もちろん、わからないことがたくさんあるのか少しなのか、その自覚はないけど、大変な病気であることは認識しています。
この時点で、いろいろとネットで情報も集め始めているんですけど、実は膵臓の腫瘍ががんだとすると、あまり良い情報は出てきません。
残念ながら、ブログもあまり良い結果の記事に出会えません。
そこで、「来月手術できる」という言葉にすがっていたのかも知れません。

この日、主治医ではない担当医から思わぬ話を聞かされます。
この病院ではなく、市内の大学病院に転院しないか?ということでした。

入院していた総合病院は、設備は最新でしたし、建物も新しく非常に快適でしたが、医師の数が不足していました。
肝胆膵の専門医ではなく、内臓の外科、っていう感じでした。
そこに、大学病院からヘルプで医師が来ていたのです。
もちろん、その医師が大学病院から来ていたことは知っていました。
ですが、その医師からこっちに転院しないか?と言う言葉は、引き抜きのようにも聞こえたのです。

[http://sick.blogmura.com/ranking_pv.html にほんブログ村 病気ブログ]
[http://sick.blogmura.com/pancreaticcancer/ranking_pv.html にほんブログ村 すい臓がん]
[http://sick.blogmura.com/nursing/ranking_pv.html にほんブログ村 家族の病気・看病]
  1. 2014/07/17(木) 11:39:28|
  2. 過去記事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

診断確定まで(1)

だいたい、このブログを見つけて読んでいる人は、既に同じ境遇になってしまっている人が多いでしょう。
だとすると、ガンが確定したときの話はあまり必要ないですよね?
じゃ、簡単に。

それまでも胆嚢炎の症状があって、油モノをたくさん食べたときなど、右下腹が痛いことがありました。
がんが見つかる3年前も、救急病院に行ったことがあります。
だから、胆嚢炎+胆石症のような自覚はあったと思います。

今回も、ステーキを食べた後に痛みを感じていたのですが、普通は次の日には治まっていた痛みが2日ぐらい続きました。そして、来客者から「あら?目が黄色いんじゃないの?」と。
トイレでは、白っぽい便が出ていました。
つまり、黄疸があって、脂肪が消化されていないと言うことでした。

ここまでは、胆嚢炎やら胆石症で説明が付きます。
実際に、近くの内科で診てもらって、総合病院に行けと言われ、そこでの診断でも急性胆嚢炎。
僕のところに電話が来ました。
「緊急で手術をするから、すぐに来て」と。

30分ぐらい掛けて病院到着。
すると、緊急と言っていた割には、本人も先生も落ち着いています。
落ち着いているというのは、ちょっと違っている表現ですが、バタバタしていないということ。
で、医者からの説明。
「胆嚢炎だと思って画像を見ていたんだが、どうも膵臓に腫瘍があって、それが胆管を押している」と。
その時点では、手術しないで済むのかとか、薬で様子見るのか、とか考えていたのですが、
「なので、即入院して下さい」と。

割とすんなり説明されてしまいました。
「この膵臓の腫瘍は、がんかも知れないしそうじゃないかも知れない。いずれにせよ、この腫瘍が胆管を押していて胆汁が流れなくなっているから、胆管を広げる管を通すことと、腫瘍の検査が必要だ」

え?今、「がん」って言った?
この答えを聞かずに済むように、現在の仕事のスケジュールを話し始め、今日の入院は出来ないと言い張る。
結局、翌日には入院することにしたのですが、当日の即入院は頑なに断りました。

そして、最初の手術入院。
まずは、胆管にステント(シリコンチューブ)を留置して胆汁を流すことにしました。
この時点では、既に医者の話しぶりは「膵臓がんであることはほぼ間違いないだろう」と。
だけど、来月中頃には手術できそうだと言うこと。
そんなニュアンスになっていました。

ちなみに、この胆汁を逃がす方法ですが、ステントの他にも方法があります。
それは、胆管に管を通し、その管を鼻の穴から体の外に出し、排出することです。
この場合、ステントが詰まる心配は無いのですが、見た目もそのままですし、排出された胆汁を飲む必要があります。
短期的にはそれのほうが安心らしいのですが。
だけど、客前に出ること等を考えて、ステント留置にしました。
医者は「鼻から出しても大したことないですよ」なんて言っていましたが、後にこれは結構大変だったことが判ります。

手術は、そんなに大げさではないのですが、はじめて入院させたその日。
病室の窓側のベッドに入ったのですが、そこは帰り道になるところでした。
3階の窓から手を振っていた姿をこの後毎回見ることになり、その度に涙がこぼれました。

まだ、大元の膵臓の腫瘍はどうなるのかまったくわかっていないからでした。

[http://sick.blogmura.com/ranking_pv.html にほんブログ村 病気ブログ]
[http://sick.blogmura.com/pancreaticcancer/ranking_pv.html にほんブログ村 すい臓がん]
[http://sick.blogmura.com/nursing/ranking_pv.html にほんブログ村 家族の病気・看病]
  1. 2014/07/14(月) 10:46:11|
  2. 過去記事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

FC2Ad